「予防線を張りながら批判をする」手法を教えてくれる、朝日新聞コラム「素粒子」の書き方。

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2005-11-20

■お詫び(2005/12/19)
2005年12月現在、朝日新聞「素粒子」の執筆者は小池民男氏ではなく、河谷史夫氏であります。
ここに小池氏への言及部とした箇所に打ち消し線を施しておくことを明言するとともに、小池氏に対してお詫びいたします。


[関連するエントリ]

朝日新聞コラム「素粒子」の話題を見て、思い出したつい最近の出来事。

これほど巧みに「予防線」の張り方をした記事を見たことがない!とか言ってみる。

情報を提供してくれたのはTBして戴いたbaoh氏のエントリにある朝日新聞2005年11月14日付コラム「素粒子」の一部分 ↓

朝日新聞 「素粒子」 に思うこと(雑記のーと Ver.2)
本日11月14日の素粒子に衝撃的な文章が。

以下、本日の素粒子より抜粋

また追突無残。
大型トラックは時速20キロ以上出ないようにしてしまえ。
信じられない運転手法。




信じられないのはこんな文章載せる朝日新聞じゃボケ(#゚Д゚)!!
 → この文章だけ読めば、事故原因(誘因)は何か、何が起こったかということを無視した上で「朝日新聞は、物流を止めることができないことを知りながら極端な主張を書くなあ。」とか、「物流止めて経済混乱を引き起こすことを良しとしてるのかなあ。」とか、「自分の会社の運送物が遅れても全然平気なんだよなあ。」とか考えられますな。

だが、ここで敢えて批判から外した言葉がある。

「大型トラックは時速20キロ以上出ないようにしてしまえ」って、朝日新聞は大型トラック使って新聞を輸送していないのか!
 → 何故外したか?

それはまず、朝日新聞の印刷工場から各配送所に送られるまでの物流システムについて知る必要がある ↓

だいのトラックに新聞しんぶん何部積なんぶつめるのですか?(朝日東京プリンテック:輸送への質問)
川崎工場かわさきこうじょう座間工場ざまこうじょう使用しようしているトラックの種類しゅるいは4トンしゃと2トンしゃの2種類しゅるいです。
4トンしゃ工場こうじょうからとお栃木県とちぎけん静岡県しずおかけん配達はいたつされる新聞しんぶん
はこんでいきます。
くば範囲はんいひろくなるので、朝日新聞あさひしんぶんだけではなくほか新聞しんぶん一緒いっしょんでいきます。
このトラックは最大さいだいで40ページの新聞しんぶんを21,000部積ぶつむことができます。
2トンしゃちいさいくるま特徴とくちょうかしてすばやく、みじか時間じかんちか地域ちいき神奈川県かながわけん東京方面とうきょうほうめん配達はいたつしています。
最大さいだいで40ページの新聞しんぶんを10,500部積ぶつむことができますが手分てわけけして短時間たんじかんくばらなければいけないため、普通ふつうはここまでみません。

わたしたちの会社かいしゃでは環境問題かんきょうもんだい積極的せっきょくてきんでいます。
運送会社うんそうかいしゃ運転手うんてんしゅさんの協力きょうりょくてアイドリングストップやディーゼルしゃ排気はいきガス対策たいさく低公害車ていこうがいしゃ積極的せっきょくてき導入どうにゅうちかられています。
(山本英敏、石川善雄=製作部)
 → 朝日新聞では印刷工場から各配送所までの輸送には4トン車と2トン車を使用していること、また輸送能力については4トン車が最大21000部、2トン車が10500部あることがここより伺える。では、いわゆる「大型トラック」の定義とは何ぞや?ということになる。そこでこれ ↓

運転免許(Wikipedia) より
(現行)普通自動車
大型自動車、大型特殊自動車、大型自動二輪車、普通自動二輪車、小型特殊自動車以外の自動車で、次の条件のすべてに該当する自動車。

車両総重量が8,000kg未満のもの
最大積載量が5,000kg未満のもの
乗車定員が10人以下のもの
※ミニカー:原動機の総排気量50cc以下または定格出力0.60kW以下の普通自動車。ミニカー (車両)を参照

注(なお、2004年6月9日改正道路交通法が公布され新たに以下の項目が追加された。)
公布の日から三年以内に施行予定の自動車および運転免許区分

(新)普通自動車
大型自動車、大型特殊自動車、大型自動二輪車、普通自動二輪車、小型特殊自動車以外の自動車で、次の条件の全てに該当する自動車。

車両総重量が5,000kg未満のもの
最大積載量が3,000kg未満のもの
乗車定員が10人以下のもの
 → つまり、4トン車及び2トン車は現行の普通自動車免許を持っているものであれば、運転できるものということが分かる。

そして、運ばれる新聞紙の重量については ↓

新聞-印刷する(独立行政法人 情報処理推進機構:教育用画像素材集)
【印刷用ロール紙】 新聞を印刷する元のロール紙です。輪転機の最下部に取り付けられます。このロール紙はひと巻きで重さが860キログラムあり、約2万部の新聞を印刷することができます。
 → このように考えると、21000部は、約900kg程度になると考えられる。

当然、これらの材料を総合加味すると、朝日新聞は4トントラック及び2トントラックで運送し、かつ積載重量もオーバーせずに「普通自動車」により輸送していることが伺える。

そこで、最初のコラムをもう一度引用すると ↓

大型トラックは時速20キロ以上出ないようにしてしまえ。
 → 見事、自社の新聞に関する輸送体制に関しては、見事に予防線を張った状態で記述されていることが分かる。

まあそんなことを言っても、結局は「とりあえず、何か毒づいた主張さえできれば、後のことなんかどうでもいい」と素粒子のコラムを書かれた方(小池民男河谷史夫氏)は思っていらっしゃるのかな、とか言いたくなるんですけどね。

と、取り留めのないことを書いてみた。

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この分析はすばらしい

不可視型探照灯 様 「予防線を張りながら批判をする」手法を教えてくれる、朝日新聞コラム「素粒子」の書き方。う〜ん、朝日って深い!(笑) ...

226TRAX : 2005-11-22 16:24

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