誰のための「スケープゴート」なのか

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2008-07-31

今回は何の解決策も無い、単に暗澹とした思いを書き連ねる。

毎日新聞「WaiWai問題」がWeb上を超え、あらゆる媒体で大きな潮流を巻き起こしていた頃に、毎日新聞科学部の記者が執筆・運営されている「理系白書ブログ」に、毎日新聞や彼ら記者、はたまたジャーナリストとしての姿勢などに対する批判・憎悪・怒りなどが書き連ねられ、またそのような投稿に対する批判、またそれに対する批判・・・と、まるで収集することも無い状況が生み出され、最終的には下記のエントリでコメント欄を締められるという結末に至った ↓

投稿について (理系白書ブログ) より
ヤスです。

理系白書ブログの内容に関係ないコメントは削除します。また、コメントはしばらく、受け付けないことにしました。どうかご理解ください。
私たちのメッセージは引き続き、書いていきます。よろしくお願いします。
 → この削除されたコメントの中には、わずかながらではあるが元村有希子氏、田中泰義氏の返答も少なからずあった。

それらも全て、デジタルの藻屑として消え去るという結果を生み出してしまった。

消去されたコメントには、私の気になる記述がいくつかあった。

ひとつは、『元村由紀子氏が批判のコメントを向けられた際に、中途半端に対応をしてしまったが故に「油に火を注ぐ」結果を生み出してしまった。明確にお詫びをするか、もしくは「理系白書ブログ」に関係ない記事は最初から削除すると運営方針を明確にするほうが良かったのでは?』という意見だったと思う。

毎日新聞の「WaiWai問題」に対する一連の対応に業を煮やしたというべきか、はたまた怒りをぶつけるところが無い人々が、その思いを、その疑問をぶつける場所はいくらでもあるが、


そうなると、「毎日新聞の記者」であり、「現場にいる人間」に声を・いや怒りを届けることができるとなると、最終的に行き着く場所が「理系白書ブログ」というコメント欄しか無いという状況かもしれない。

その状況を目の当たりにした上で、元村氏も、田中氏も可能な限りのコメントを発したのだろうか。しかし、その回答が煮え切らないもの、もしくは期待を外したものであったのだろうか。彼らの回答には、「ジャーナリストとして云々・・・」「毎日新聞の社員として云々・・・」と、とても厳しいコメントがさらに殺到する事態となってしまったのを記憶している。(だからと言って、彼らが明確にお詫びをしたとしても、その場の溜飲を下げることは可能かもとしか言えない。)

いっそのこと、ブログの運営という面だけに限れば、「運営方針」を盾にWaiWai問題のコメントを削除をした方が良かったのかもしれない。(結果として、これが余計に批判を招くことになるかもしれないので、正しいとは一概に言えないが。)

もうひとつ、気になったのは『毎日新聞は「まいまいクラブ」にブログがあり、そこにコメント欄があったのだから、最低限どれかの記事についてコメントを開放し、意見に回答するという方法もあったのではないか。そうすれば、元村さんも田中さんもブログが批判まみれにならなくて済んだのではないか』という意見だったと思う。

実際問題として、記者ではなく毎日新聞自体にに直接コメントを書き込めるブログは、「まいまいクラブ」しか存在していない。しかし、「まいまいクラブ」では

という状況であったから、コメント欄を開放するという部分でまずハードルが存在している。

かといって、無尽蔵にコメント欄を開放し、意見に回答する手段も無いわけではないが、これも下手をすると責任の無いレベルで回答するのは論外であり、よほど考えぬかいた上で意見を書いたとしても、毎日新聞自身がさらに追い詰めてられてしまう可能性も無いわけではない。(むしろその可能性が高いかも)

そうなると、安易に方針を変えることができないとすれば、行き着く先は前途の通り「理系白書ブログ」というコメント欄しか無いという状況になるかもしれない。

「WaiWai問題」で発生した捌け口の無い怒りが、「最も記者に近い」かつ「最も主張しやすい場」に殺到したのが、今回の「理系白書ブログ」へコメントが殺到し、最終的にコメント欄を閉じる結果を生み出したのであろう。まさに、「WaiWai問題」の余波と呼ぶにふさわしい現象かと。

しかしながら、「理系白書ブログ」が批判コメントの「スケープゴート」になった、という風にも言える一方で、毎日新聞は「WaiWai問題」で、まったく関係の無いブログをこのような「スケープゴート」としてしまう事態を招いたとも言える。

意地悪に言えば、投稿者の怒りをぶつける先としての「スケープゴート」でもあり、毎日新聞が批判のコメントを一時的にしのぐための「スケープゴート」とも言えるのだから。むしろ、コメントが殺到することを避け「理系白書ブログ」を「スケープゴートにしない方法」も、あったのかも知れないのだが、それは思いつかない。どこかで批判者の「赦し」がもらえる落としどころを見つけるしかないのだから。

だからと言って ↓

理系白書ブログへのコメントスクラムについて(la_causette) より
 毎日新聞の記者が解説する「理系白書ブログ」が、匿名さん集団に荒らされているようです。ブログ主に何の問題もなくとも、匿名さんによるコメントスクラムに晒される、という一つの例です。

 この場合、匿名のコメンテーターさんを満足させるためには、ブログ主は、自分の勤め先が発行する新聞を廃刊するなど勤め先の経営方針を左右できる存在になるか、または、勤め先を辞めざるを得なくなりそうです。まあ、常識的に考えて、前者は実現が容易ではありませんし、後者は経済的な合理性を欠きます。つまり、言うだけ無駄なことを言っていることは明らかに認識しうることであって、単に嫌がらせをして喜んでいると言ったところでしょう。
 → 匿名のコメントを「単に嫌がらせをして喜んでいる」とひとくくりに言いのけてしまうのもどうかとは思う。

しかし、「毎日新聞」にも、「当時の監督者」にも、「当時の記者」にもぶつけられない、捌け口のない怒りを「最も記者に近い」かつ「最も主張しやすい場」で吐き出し、かつ毎日新聞の関係者に届くかもしれないという「最大公約数」の最終的な場所が「スケープゴート」となった「理系白書ブログ」のコメント欄なのかもしれない。

Comment

ocha : 2008年08月12日(火) 19:49 URL edit
すこぅし遠慮しつつ、はじめまして。
そのブログで繰り返しコメントしていた者です。

「消された意見」の記述は、なんか複数の方の意見が混じってカオスになっちゃってますね。
ま、たいしたことではないですけども。

個人的には「スケープゴート」とみなされていた様には思えませんでしたし、
「コメントが殺到」という程の数ではなかったかと記憶しておりますが、
古くからのファンの方には申し訳なかったなぁ、と。
(ヤスさんや元村さんには何の感慨もありませんが)

元村さんが帰国されるまで、毎日新聞は持ちこたえられるんでしょうか?
何を配信しても「お毎が言うな」「ソースが毎日とかw」なんて言われるオイシイポジションをうまく利用して、新境地を開拓する以外に生き残る道はないんじゃないですかね。

まとまりなくてすみません。過去のエントリを読んでからまた来ます。
では。
ocha : 2008年08月27日(水) 11:18 URL edit
再度お邪魔します。

>単に暗澹とした思いを書き連ねる。

えっと。何度読み返しても「誰に対する思い」を書いていらっしゃるのかよくわかりません。

>コメントが殺到することを避け「理系白書ブログ」を「スケープゴートにしない方法」も、あったのかも知れないのだが、それは思いつかない。

ここから推察するに、「理系白書ブログ」が荒れたという現象について「暗澹とした」ということでしょうか?

それについては私、「自業自得だろ」という感想しか持っておりません。
だって「理系白書ブログ」は「毎日新聞」との連動性が高すぎますからね。

毎日新聞社の会社案内ページに「毎日新聞がわかるコラム」としてリンクがあり、
http://www.mainichi.co.jp/annuncio/
毎日新聞本誌での連載記事「理系白書」の記者本人が同名のタイトルを掲げ、
http://mainichi.jp/select/science/rikei/
まいまいクラブのコンテンツ『磯野彰彦の「竹橋発」』では
『ブログでは大先輩の元村有希子、田中泰義両記者による「理系白書ブログ」』
https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/weblog_isono108/details.php?blog_id=878
と紹介されています。

毎日新聞のインターネットに対するスタンスを確認するソースとしては
十分過ぎる程の資格を有していると判断でき、
「とばっちりでいい迷惑だわ!プンプン」なんて言える立場ではないですよね。
(そういう意味では「大盛りほっかいどうブログ」ってのは不足)
https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/hokkaido43/

毒入り餃子事件のあおりで生協店長が個人的に運営していたブログにコメントが殺到した
ってのなら暗澹とするのもわかるけどさぁ...

なお、蛇足ですが

>そもそも、「WaiWai問題」に関するエントリ記事って存在していたのか?

については、処分を受けたご本人が『磯野彰彦の「竹橋発」』で触れていらっしゃいます。
https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/weblog_isono108/details.php?blog_id=970
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